産婦人科 – 子宮癌検診
子宮癌検診のご案内
一般に子宮癌検診というと、子宮頸癌検診を意味します。日本で30歳以上の方に市町村からはがきが送られてきて、集団検診として行われるのも、子宮頸癌検診です。しかし、子宮癌には子宮頸癌の他に子宮体癌があります。子宮のどこにできるのかによって呼び方が異なるのです。(図参照)
頻度的には子宮頸癌のほうが多く、子宮癌のうち80%近くを占めています。一昔前までは子宮癌の90%近くが子宮頸癌でしたが、近年子宮体癌の占める割合は増加傾向にあります。
ここで、それぞれの特徴をみてみましょう。
子宮頸癌 | 子宮体癌 | |
好発年齢 | 30-40代 | 50-60代 |
危険因子 | 10代からSexの経験がある方 複数のセックスパートナーがいる方 妊娠・分娩経験が多い方 HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染 |
妊娠・出産の経験がない方 肥満 通常より早い初潮 閉経が52歳以降 乳癌術後にホルモン治療(タモキシフェン |
初期症状 | 無症状 不正性器出血 悪臭のあるおりもの |
無症状 不正性器出血 |
スクリーニング検査 | 子宮頚部細胞診(PAPスメア) | 子宮内膜細胞診、組織診 |
子宮頸癌も子宮体癌も初期には無症状です。何も症状がなくても年に1回は癌検診を受けるようにしましょう。40歳以上で、不正性器出血などの症状がある方は、子宮体癌検診も受けられることをお勧めします。
子宮頸癌
子宮体癌