小児科
小児科は、人が生まれてから大人になるまでの心身の健やかな成長を総合的にサポートする専門家です。すなわち、体の病気にも心の問題にも対応しますし、順調に発育・発達しているかをチェックし、問題の早期発見を目指します。また、特に海外では身近に相談する人も少ないため、育児にまつわる保護者の悩みや心配に耳を傾けて一緒に考えていくことも大事にしています。
「何のワクチンをいつ受けたら良いのか?」という相談にも個別に応じます。入院が必要な場合は、ラッフルズ病院チルドレンセンターの小児科医と連携して対応しています。その他、KKホスピタル、シンガポール大学病院や専門開業医(小児神経、小児循環器、小児内分泌など)への紹介も随時行っています。
特に、ことばが遅い、集団行動が取れない、こだわりが強い、落ち着きがない、感情のコントロールが下手、不登校などを主訴とする発達障害の診療や心の問題に関しては、当クリニックの日本人臨床心理士である山形心理士と連携して、心理発達検査、カウンセリング、投薬などを含めて総合的に対応しています。
対象年齢:生後0日目から16歳未満。(16歳未満の未成年者受診の際には、原則として保護者の同伴を必要とします。)
小児科で行う乳幼児健診について
当クリニックの乳幼児健診は、日本の母子手帳の流れに沿って、生後1ヶ月から5歳までを受け付けています。乳幼児健診で何らかの問題が見つかった場合は、その後の診察フォローや専門医への紹介へとつなげていきます。(6歳以降の定期的な健康健診には、当クリニックの「ベーシックチルドレン」「スタンダードチルドレン」といった小児パッケージが用意されています。)
実際には乳幼児健診専用チェックシート(小児科用)を用いて、生活・身体・精神の多面的視点から子どもの発育および発達をチェックしていきます。(こちらもご参照ください。)さらに、食べない・寝ない・夜泣きなどの子育ての悩みやどんな些細な疑問にも丁寧に対応します。ご要望があれば、健診の際に併せて予防接種および一般診察にも対応します。(費用は別途)
*完全予約制です。あらかじめお電話にてご予約ください。
費用:$109(シンガポールドル・消費税込み)
予約方法:予約したい月の2ヶ月前の月初めから予約可能です。(例:8月23日に予約希望の場合、6月1日から予約可能)電話もしくは来院時に受付で承ります。
持ち物:あれば母子手帳(※)およびシンガポールの出産病院でもらったHealth Booklet。加えて初診の場合は、こちらをご参照ください。
※ 今後、海外生活が長くなる可能性のある方は、英語と日本語の二ヶ国語の母子手帳(母子保健事業団発行)を予めご購入されることをお薦めします。日本の自治体からもらうことも可能ですが、シンガポールでは高島屋4階のKinokuniyaで扱っています。
予防接種について
シンガポールで出生、日本から移住、他国からスライディングなど、一人一人の状況は異なります。そのため、「これまで何を受けてきたか」「今後シンガポールにどれくらいまでいるのか」といった個々人の予定に合わせた予防接種計画を立てます。また、予防接種にまつわる様々な疑問や不安にもお答えします。個々の予防接種の説明および乳幼児向けパッケージに関しては、こちらをご参照ください。
診療スケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
ブギス本院 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 午前のみ | 午前のみ |
オーチャード分院 | 午前のみ | 〇 | 〇 | ◯ | 〇 | 午前のみ |
予約制ですのでお電話ください。
担当医師
長澤 哲郎 医師 (医学博士)ながさわ てつろう
専門 | 小児科・小児神経科 |
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経歴 | 東京医科歯科大学医学部卒業 東京医科歯科大学大学院修了、医学博士 国立精神・神経センター小児神経科、成育医療センター神経科、米国ミシガン小児病院リサーチフェローなどを経て2017年5月より現職 |
認定資格 | 日本小児科学会認定小児科専門医 日本小児神経学会認定小児神経専門医 日本小児神経学会評議員 日本てんかん学会会員 |
メッセージ | 診察中に子どものちょっとした発達を感じる時、小児科を選んで本当によかったと思います。子育てはただでさえ不安と疑問がいっぱいですが、勝手の違う海外ではなおさらです。そのような気持ちに寄り添って、医療面だけでなく広く子育てのお手伝いができたらと考えています。子どもの成長をご一緒に見守り、慈しむことができるよう全力で努めます。 |
佐渡 めぐ美 医師 さど めぐみ
専門 | 小児科 |
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経歴 | 東京大学文学部卒業 信州大学医学部卒業 信州大学医学部附属病院小児医学教室所属、関連病院勤務 2024年1月より現職 |
認定資格 | 日本小児科学会小児科専門医 日本小児内分泌学会会員 |
メッセージ | 高校生まで富山県で育ち、医師としては長野県で育ちました。長野県では1年の半分くらいダウンコートを着ていたので、シンガポールの気候はとても新鮮です。小児科外来は、お子さんや保護者の方の身近な存在になれること、頻度の高い様々な疾患に触れられることから、今後も自身のライフワークにしたいと考えています。ここシンガポールでも多くのことを学ばせて頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 |