A型肝炎 – 予防接種
1. 予防する疾患・感染症
A型肝炎はA型肝炎ウイルスによる一過性の感染症です。B型肝炎やC型肝炎と比べると慢性化することは稀です。糞便から排泄されたウイルスが水や食物を介して経口感染するため、衛生状態が悪いところでは感染の危険があります。シンガポールでも、衛生的でないホーカーセンターで調理不十分な魚介類を食べる時や、東南アジアの周辺諸国で屋台などの料理を食べる時には注意が必要です。
年長児や大人では急性肝炎の症状を呈しますので予防接種を勧めますが、免疫応答の弱い乳幼児では急性胃腸炎症状のみなので、特に幼少期に奨励するワクチンとしての優先度は高くありません。なお、当院には、A型肝炎単独ワクチンの他にA型肝炎・B型肝炎混合ワクチンもあります。
2. 日本でもシンガポールでも任意接種
3.接種時期および接種回数
1歳以降接種可能。A型肝炎単独の場合は、1回目と2回目を6ヶ月から1年開けて合計2回接種。A型肝炎・B型肝炎混合ワクチンを使用する場合は、医師にご相談ください。
4. 接種方法
日本では皮下注射
シンガポールを含む他の国では筋肉注射
5. 効果の持続期間
約15年以上