破傷風(単独ワクチン) – 予防接種

1. 予防する疾患・感染症

破傷風菌は土壌中に存在するため、どこでも感染し得ます。主に傷口から体内に侵入し、産生された毒素によりしびれなどから始まり、最悪の場合は全身けいれんと呼吸困難で死に至る病気です。自然感染により免疫ができる病気ではないので、予防接種のみが唯一の予防になります。通常はDPTTdapに含まれており、小児期にこれらの予防接種を受けていれば、20歳頃までは免疫があると言われています。

しかしながら、それ以前であっても実際には外傷時の傷口の汚染状況に応じては、破傷風菌に対する免疫グロブリン投与とともに破傷風ワクチンを緊急接種する必要があります。また、成人以降も生活や仕事の環境上(例:野外スポーツ、ガーデニング、大工仕事、農業、工事現場など)感染のリスクが高い場合は、打ち直しまたは1回の追加接種をお勧めします。詳しくは医師にご相談ください。

シンガポールにいる駐在員に対して破傷風ワクチンの接種を指示する日系企業は多いですが、日本でも毎年100人前後の破傷風患者が発生していることを考えると、実際には日本にいても接種が勧められるワクチンです。

2. 日本でもシンガポールでも任意接種

3. 接種時期および接種回数

全く免疫のない人は、1回目から4〜8週間開けて2回目、2回目から6〜12ヶ月開けて3回目を接種して基礎免疫が完了します。維持するためには、10年毎に追加接種が望ましいとされています。破傷風を含むワクチンを最後に接種してから年数と外傷の受傷状況や傷口の汚染状況に応じて緊急接種を行うことがありますが、医師の判断によります。

4. 接種方法

皮下注射または筋肉注射
当クリニックで扱っている製品は筋肉注射

5. 効果の持続期間

約10年

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