医学の常識は医学研究の発展とともに変わっていきます。私の専門とするアレルギーの分野ではピーナッツや卵に関しては除去よりも徐々に摂取することが予防になると、従来の常識から大きく変わってきています。
具体的には1歳まで与えないことが推奨されていたピーナッツや加熱鶏卵に関して、症状がなければ5ヶ月や6ヶ月から徐々に摂取したほうがピーナッツアレルギーや鶏卵アレルギーが減ると分かってきました。
ただこのようなパラダイムの変化が、情報化社会においても伝わるのに時間がかかり、いまだにMMRワクチンの副反応に自閉症があるとか、コーヒーが一律に身体に悪いと思い込んでいる方がまだまだいます。
メルマガでも以前に取り上げたように、より確度の高い医学・健康情報をもとに自分や家族の健康につながるように、ヘルスリテラシーを身につけていきたいですね。
医師 林 啓一