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口呼吸

口呼吸は歯肉炎やむし歯、着色や口臭が増えてしまう悪習慣です。
ブラジルで行われた研究では、口呼吸の子供は姿勢も悪いということが確認されたそうです。平均年齢10歳の子供を口呼吸群と鼻呼吸群に分けたところ、なんと口呼吸群の97%が猫背と診断され、さらにその半数以上が「とても悪い」姿勢と評価されました。一方、鼻呼吸群では姿勢に問題のない子が52%、「とても悪い」姿勢と評価された子供はいませんでした。

では、口呼吸だとなぜ姿勢が悪くなってしまうのでしょうか。
口を閉じている状態のとき、舌は通常上あごにくっついていますが、口が開いていると舌の位置が下がってしまい、気道を塞いでしまいます。そうすると、気道を確保するために頭を前に突き出して舌の落ち込みを防ぐため、猫背の状態になってしまうのです。

舌を上あごにぴったりくっつけると口呼吸できませんよね?
口呼吸はあまり筋肉を使わず楽にできますから、ついつい口で呼吸をしがちですが、舌の筋肉が下がってしまうと、猫背だけでなく二重あごや首のたるみの原因にもなってしまいます。

姿勢の改善、二重あごの解消、首のたるみの防止のためにも舌の筋肉を鍛えましょう!

医師 畑 昌子