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入れ歯を勧められたら

歯を失いそろそろ入れ歯をつくらなければ、と頭では理解していても、踏ん切りがつかない、一度入れ歯を作ってみたことはあるがいつの間にか使わなくなったという方々は少なからずいらっしゃるでしょう。失った歯が2-3本程度だと、入れ歯を使わなくてもまだ普通に何でも食べられるし、入れ歯を入れたほうがむしろ食べにくいと感じることもあるでしょう。
入れ歯を使用している患者さんの多くは以下のような悩みをお持ちです。
1)年齢を感じてしまう
2)装着に違和感がある
3)食事のたびに外して洗わなければならない
4)口をあけると義歯を固定する装置や金具などが見えてしまう
5)期待したほど咬めない
6)話しにくい
これらの障害を全て一気に解決するのは困難ですが、残った歯にかかる負担を考えると出来るだけ入れ歯の助けを借りて生活するのが理想です。入れ歯が痛くて使えない、咬めないという状態を乗り越えてもなお、咬みにくさや話しにくさを感じる場合は、視点を変えてみるとよいかもしれません。咬むためだけに使うのではなく、慣れるために使うと割り切るのも一つの前向きな考え方だと思います。
もちろん定期的な入れ歯のメンテナンス、残った歯のメンテナンスはとても大切です。

歯科医師 畑 茂