10月にWHO(世界保健機関)は、糖分が多い清涼飲料水に20%以上の課税をすれば、肥満や糖尿病を減らせるとする報告書を発表しました。糖分が多い清涼飲料水への課税については、メキシコが既に導入し、イギリスやフィリピン、それに南アフリカでも導入を検討しているようです。先日NHKのニュースでも取り上げられており、歯科医師からしても良いニュースだなと思って見ていました。
現在日本や世界での清涼飲料水の広告や宣伝は大変よくできています。年齢や性別に分けてターゲットを絞り、手に取りやすくなっています。清涼飲料水の色も無色のものが以前よりも多く発売されており、無色=安全や無色=健康に良さそうなイメージがあるため、こういったものは年齢や性別に関係なく手に取りやすいようです。ただ糖分の量を調べてみると驚くほどの量が入っており、お口の健康にとってはものすごくダメージが大きくデメリットの多い飲み物です。
日本の場合ペットボトルが150円で20%上がれば180円、学生や子供が手にとりにくい値段になったのかはわかりませんが、このような取り組みが広まりお口の健康も身体の健康同様に向上できるような世界になっていくと良いですね。
歯科医師 伊藤 明雄