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痛風、高尿酸血症(2)

血液中の尿酸が増えた状態を高尿酸血症と言います。体内で尿酸が多く作られたり、尿酸の対外への排泄が低下したりすることによって起きます。これらは尿酸のもとになるプリン体を多く含む食事を過剰に摂取したり、尿からの尿酸の排泄が低下したりすることが原因となることがあります。従って、以下のような食生活や日常生活の注意により尿酸値をある程度コントロールすることが可能です。

  • プリン体を多く含む食物に注意する。アンキモ、レバー、一部の魚類(イワシ、カツオ、アジ)、魚の干物、車エビ、ズワイガニ、干し椎茸など。また、ある種の健康食品(クロレラ、ビール酵母、DNA・RNAなど)にもプリン体を過剰に含むものがあり要注意です
  • アルコールの過剰摂取に注意する。種類にかかわらずアルコールにより肝臓での尿酸の生成が促進されます。特に(地)ビールはプリン体を多く含むため要注意です
  • 肥満を解消する。痛風の人には肥満が多く、肥満は尿酸の生成を促進すると考えられています。偏食を避け、多品目を少量ずつ、ゆっくり噛んで、腹八分目を目安に食べることが大切です
  • 積極的に水分を摂取する。水分を多く摂ると尿量が多くなり、尿中から体外に排泄される尿酸の量を増やすことができます。少なくとも毎日2リットル以上の水分を摂りましょう。

医師 中澤 哲也