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糖尿病の診断

今回は糖尿病の診断基準についてお話したいと思います。

糖尿病の診断は空腹時血糖値や随時血糖値、経口グルコース負荷試験もしくはヘモグロビンA1c(1-2か月間の平均の血糖をみる指標)によって行います。

1)感染などのない非ストレス時に空腹時血糖値が126mg/dL以上。
2)随時血糖値(食後血糖値)が200mg/dL以上。
3)経口グルコース負荷試験における2時間値が200mg/dL以上。
4)ヘモグロビンA1c(1-2か月間の平均の血糖をみる指標)が6.5%以上。
糖尿病は慢性的に血糖値が高い状態が続くので、1)から4)のうち2項目以上が別日に満たされれば糖尿病と診断されます。
また、4)ヘモグロビンA1cが満たされる場合は、他に1)-3)のどれかが同日に満たされれば糖尿病と診断してよいことになっています。

糖尿病は一般的に軽症のうちは自覚症状がほとんどありません。従って、検診などで上記の異常値を指摘されて診断される方が多くなっています。

また、妊娠時にのみ耐糖能が悪化し発症する妊娠糖尿病というものがあります。妊娠糖尿病の診断基準は通常の糖尿病とは別にあり、経口グルコース負荷試験における1時間値が180mg/dL以上もしくは2時間値が153mg/dL以上となっています。

医師 中澤 哲也