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予防歯科
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マスクを着用する生活

外出時はマスクを着用する生活が続いています。マスクを長時間使用することで、皮膚にどのような影響が出てきているでしょうか。
フェイスマスクの着用期間が4時間/日をこえ、マスクを再利用すると、毎日マスクを交換する場合と比較して、皮膚への悪影響のリスクが高まることが知られてきました。
また、サージカルマスクを着用すると、布製マスクと比較して皮膚の有害反応のリスクが高くなります。

マスクの有害な皮膚反応のうち最も多いのはにきびであり、続いて顔の発疹、かゆみの症状、耳の後ろの赤みや色素沈着などが報告されています。また、熱さの自覚や呼吸困難、過度の発汗やかゆみの悪化なども見られました。
しかし、マスク着用が長時間化することに伴って、スキンケアの習慣を変えた人は2割もいませんでした。

では、マスクの着用に伴う皮膚の影響をどのように抑えればよいでしょうか。
・頻繁に休憩を取るようにして、マスクの使用時間を短縮する
・一度使ったマスクは破棄し、新しい清潔なマスクを都度使用する(使い捨てマスクの場合)
・保湿剤などを利用して皮膚を守る。
・ニキビに関しては、肌と唇の保湿を心がけ、顔の化粧を避けること
・皮膚の痛みや損傷に対しては、テガダームやイヤーセーバー、ヘッドバンドなどを使うことによって直接の圧力を減ずるようにする
などがあげられるでしょう。上手に取り入れて、皮膚のトラブルを減らしていきたいですね。

医師 大月 亜希子