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粉瘤

粉瘤とは、皮膚の下にある表皮と連続した袋状の構造物で、袋の中には本来は皮膚から落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)がたまっていき生じます。見た目はニキビに似ていますが、自然には治らず、再発しやすいのが特徴です。体のどこにでもでき、大きさは1-4cmのものが多いです。

皮膚の下に丸いしこりができて、押すと中からにおいのある白いドロッとしたものが出てくることがあります。中心に黒い点が見えることもあり、時には赤く腫れて痛みを伴うこともあります。こうした症状がある場合は、粉瘤の可能性があります。

根本的な治療には、袋ごと取り除く手術が必要です。感染して腫れてしまった場合はまず膿を出して炎症を落ち着かせてから、後日手術を行うこともあります。抗菌薬だけでは根本的な治療にはならないため、医師の診断を受けることが大切です。

医師 大月 亜希子