高血圧の治療には、薬物療法と非薬物療法がありますが、脳心血管リスクの程度に応じて段階的にすすめられます。高血圧以外の脳心血管リスクとしては糖尿病、慢性腎疾患(CKD)、臓器障害/心血管病、メタボリック症候群などがあります。本態性高血圧で他の脳心血管リスクがない場合は、まず生活習慣の改善を3ヶ月程度行います。
改善項目としては以下が挙げられます。
以上の生活習慣の改善を3ヶ月程度行っても血圧が140/90mmHg以上の場合は薬物治療の併用を考慮することとなります。ただし、脳心血管リスクが高い場合は初めから薬物療法を行うこともあります。
医師 中澤 哲也