なかなか興味深い本を見つけたので内容を簡単にご紹介します。
初めて抜けた乳歯は世界ではどのように扱われているのでしょうか。
日本では「上の歯なら縁の下に、下の歯なら屋根に放り投げる」という風習があります。韓国では歯を屋根に投げて「カラス、カラス。古い歯をあげるから新しい歯をもってこい」、欧米諸国では「抜けた歯は枕の下に」という言い伝えが有名だそうです。例えば米国では、枕の下に置くと「夜中に歯の妖精がやってきてお金を置いていく」といわれています。シンガポールでもよく耳にするTooth Fairyのことですね。
他にも、ロシアでは「地面にあるネズミの巣に落とす」とか南米コスタリカでは「抜けた歯に金メッキをして自分だけのイヤリングを作る」などがあるようです。
歯ひとつを取り上げてみるだけで、世界には様々な文化が存在することがわかります。近年は日本でも住宅事情が変化しているので、昔ながらの風習を残すことは難しいかもしれませんね。
絵本 せかいのこどもたちのはなし はが ぬけたら どうするの? フレーベル館
医師 畑 茂