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コロナ禍の状況におけるガーデニ ングの効能

COVID-19によるコロナ禍が始まって約2年となります。この間、あまり外へ出かけられない状況ですので、家でできることを何か始めた方もいらっしゃると思います。

私自身はというと、家で野菜を育てることを始めてみました。うまくいかないことも非常に多いですが、すくすくと育ってくれるとなんだか癒されるように思います。
などと思っていると、シンガポールの研究者によってコロナ禍の状況におけるガーデニングの精神的な効能が報告されていました(Home gardening boosts mental resilience during pandemiclockdown.MIMS DOCTOR.FEB2022)。

この調査では自宅でガーデニングを行っている人に、年齢、住環境、1週間当たりのガーデニングに費やしている時間、メンタルヘルスの状況などに関して聞き取りを行い、ガーデニングを行っていない人との比較を行っています。
その結果、ガーデニングを行っている人は感情の制御、自信、前向きな思考といった領域での成績がよく、精神の強靭性が優れているという傾向が示されました。なお、この傾向はガーデニングに長く時間を費やしている人ほど強くみられ、私のような週に1時間以下の人には残念ながらそこまでの効果はないようです。この調査の研究者からは、1週間に1―4時間をガーデニングに費やすのが最も効率が良いと思われるとのコメントがありました。

個人的な意見としては、精神的な効能云々は抜きとしても、ガーデニングもなかなか楽しいなと思っているので、この研究結果をみて、もし興味を持たれる方がいらっしゃいましたら、ぜひ始めてみてください。

医師 堀部 大輔