お知らせ一覧

2025年11月4日

発達障害診療2「発達障害/神経 発達症の定義」

「発達障害診療について1」では、診断というもののプロセスと、発達障害には慎重な診断が重要であることを述べました。2では、発達障害/神経発達症の定義について述べていきたいと思います。 「発達障害」という言葉は、実は現在は診断名として使用されていません。この言葉は現在、発達障害者支援法(2004年制定) […]
2025年8月5日

発達障害診療1 病気を診断するということ

現代日本において、子育て中の保護者の方で「発達障害」という言葉を聞いたことのない人はいないのではないでしょうか。発達障害に対する人々の関心は非常に大きく、教育分野でも医療分野でも相談、診断、支援のニーズはとどまるところを知りません。このコラムでは、数回にわけて発達障害診療について考えていきたいと思い […]
2025年5月6日

学校健診を考える4「検査の意義、健診についてのまとめ」

学校健診について、胸部聴診、咽頭の診察、頭頚部の診察について述べてきました。 4は最後の項とし、検査の意義に触れながら健診の総括をしたいと思います。根本的に、他者に身体を見られる、触られることには抵抗や嫌悪感があるものです。それは生き物として当たり前のことです。診察はまさに「身体を見る、触る」ことな […]
2025年1月28日

学校健診を考える3「頭頚部の診察」

その1では胸部聴診、その2では咽頭の診察について述べました。その3では頭頚部の診察について述べたいと思います。顔まわりは他者に触られることに抵抗を感じる部分です。一方で、いろいろな情報を得られる部分でもあります。 一つ目は「目」です。診察の際、医師が目の下に親指を当て、下の瞼を引き下げていわゆる「あ […]
2024年10月15日

学校健診を考える2「口の中の診察」

その1では学校健診の意義とき胸部聴診の役割について述べました。今回は口の中の診察についてお話ししたいと思います。 健診に限らず、医師の診察と言えば口の中の診察が付き物です。大人も子供も、あのアイスの棒のような物を口に突っ込まれるのが苦手という方は多いと思います。あの棒の名前は「舌圧子(ぜつあつし)」 […]
2024年7月2日

学校健診を考える1「学校健診の意義、胸部聴診」

今年度に入ってから6月下旬までの間に、日本の学校健診に関するニュースがいくつか報道されました。 ・北九州市で複数の生徒が「陰部を触られた」と訴えた ・群馬県みなかみ町で複数の生徒が「下着を引っ張られて下半身を見られた」と訴えた ・横浜市で生徒を上半身裸にさせて学校健診を行い、一部の保護者がそれを問題 […]