仕上げ磨きはいつから始めれば良いのでしょうか。また、仕上げ磨きはいつまで行えば良いのでしょうか。
仕上げ磨きは乳歯が生えてきたら始めましょう。個人差はありますが、乳歯が生え始めるのは生後6カ月から9カ月です。離乳食が始まっていなくても、母乳やミルクには乳糖が含まれているので歯磨きは必要です。仕上げ磨きは乳歯が生えたら開始してください。
小学生になると、仕上げ磨きをやめてしまう家庭が増えてきます。でもまだまだ仕上げ磨きは必要です。小学校低学年頃に生えてくる6歳臼歯は、一生使う大切な歯です。この6歳臼歯は乳歯の後ろから生えてくる歯で、生え始めは歯ブラシが届きにくいのです。6歳や7歳で歯ブラシが届きにくい奥歯をしっかり磨くことはなかなか難しいでしょう。
生え始めの歯はとてもむし歯になりやすく、汚れが溜まったままにしておくと、あっという間にむし歯になってしまいますので、仕上げ磨きをしっかりしてあげましょう。
歯の生え変わりは大体12歳くらいで完了します。その頃には6歳臼歯の更に奥に7番目の歯が生えてきます。理想を言えば、仕上げ磨きは12歳くらいまでは続けた方が良いのですが、小学校6年生になっても仕上げ磨きを毎日させてくれるお子さんもそう多くはないでしょう。毎日の仕上げ磨きは小学校3年生から4年生くらいまでは続けてください。そして仕上げ磨きを徐々に減らした場合でも、小学校6年生くらいまではせめて週に1回は仕上げ磨きをしてあげましょう。眠っている間唾液の量が減るので、夜間はむし歯のリスクが上がります。
寝る前の仕上げ磨きはしっかりおこなってくださいね。
医師 畑 昌子