マインドフルネスアプリの有用性
2024年4月23日
赤ちゃんがほしい4
2024年5月7日

口のにおいが気になったら

口臭は本人が困ることはほとんどありませんが、周囲の人に悪影響をもたらすことがあります。原因を知れば改善することができます。

口臭の原因のほとんどは、口の中にいる細菌によってつくられる硫化水素などの口臭物質により引き起こされます。例えば、歯の磨き残しや舌の表面にできる舌苔(ぜったい)、におい玉とよばれる膿栓、歯周病などはすべて細菌が関与しています。

予防法としては、歯ブラシやデンタルフロスを使った丁寧な歯磨き、洗口液を利用、舌ブラシを使っての舌苔除去、人に会う前にはマウスケア用品をお口に噴霧するなど様々な選択肢があります。

口臭は相手に指摘しづらく、人間関係をいつの間にか悪化させてしまいます。まずは家族などに自分の口がくさくないか率直に尋ねてみたり、歯科医に相談してもよいと思います。

特に高齢者の口臭は仕方がないと放置されることもありますし、子どもで鼻が詰まって口呼吸になっていると、においがしてきて親が気づくこともあります。成人では歯周病で口臭を気にする方も多いですが、日々のブラッシングに加えて歯科医院で定期的にクリーニングを受ければ、歯周病自体は完治しなくても人に不快感を与えるにおいは解消できます。

口の中のケアを正しく行うことで年齢に関係なくにおいコントロールは出来ます。ブラッシング方法が我流になってしまっている方は歯科医院で正しい磨き方を教えてもらうとさらに効率的です。

歯科医師 畑 茂