気になるあの症状、もしかしたら複数の感染症が原因かもしれません。
従来の検査では、一度に一つ二つの感染症しか調べることができませんでしたが、PCRパネル検査なら、一度の検査で20種類ほどの感染症を同時に調べることができます。
発熱が長引いて診断がつかない時にPCRパネル検査を実施すると、マイコプラズマやアデノウイルスが検出されたり、意外と複数の病原体が検出されることがあります。下痢が長引いている時に今まで診断されにくかった原虫の感染がみつかったりしています。
鼻腔からの擦過検体による呼吸器PCRパネル検査と便検体による消化器PCRパネル検査とがあります。
病原体を特定できれば、病原体によっては特効薬がありますし、特効薬がない場合でも症状が続いている原因が分かることで対策しやすくなります。
医師 林 啓一