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ウィズコロナ時代の上部消化管内視鏡検査

最近、このメルマガの私の担当する回では新型コロナウィルス(COVID-19)関連のお話をさせていただいておりますが、今回は私の専門とする上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)に対するCOVID-19の影響について述べたいと思います。

胃カメラというと、どうしても検査の際に患者さんが咳こんだり、むせたりしてウィルスがばらまかれそうなイメージがあると思います。当然この点は医療関係者の間でも危惧されており、COVID-19の感染が拡大してきたころには、日本でもシンガポールでも可能なら検査を延期するようにとの勧告が出されました。
ただ、次第に様々な知見が蓄積されることで、適切な感染防護服(具体的にはマスク、袖付きのガウン、手袋、フェースシールドなど)によって感染の危険性は大幅に下がることがわかってきたため、最近ではほぼ以前と同じように検査が行われるようになりました。実際、現在のところ内視鏡検査が原因となったCOVID-19の感染は世界的にみても報告されておりません。

このような時期ですので、内視鏡検査を受けることに不安を感じるのは無理からぬことですが、検査の安全性は確保されていますので、どうぞ安心して受けていただきたいと思います。

医師 堀部 大輔