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筋力トレーニングにおけるフリー ウェイトとマシンの比較

突然ですが、みなさん筋力トレーニングはなさいますか?
私はというと、学生時代は少し筋力トレーニングをやっており、その流れでわずかなりとも体を鍛えるよう心掛けています。シンガポールのコンドミニアムには大体ジムがついているので、来たばかりのころはそれもうれしかったのを憶えています。
そして、ジムに行くと悩むのが、フリーウェイトトレーニング(ダンベルやバーベルを使ったトレーニング)とマシントレーニングのどちらをやるかということです。私の中のイメージでは、フリーウェイトのほうが効率がよく、目的以外の部位も鍛えられるが、正しいフォームで行わないと体を痛めてしまう危険性があるといったところでしょうか。そもそも最近ジムに行く頻度が減っているのですが、もし行った場合は(もういい年なので安全性を重視して)、昔よりもマシントレーニングの比重が大きくなってきているように思います。

では、フリーウェイトとマシンのどちらが効果的なのでしょうか。これについて研究した論文(Free-Weight and Machine-Based Training Are Equally Effective on Strength and Hypertrophy:Challenging a Traditional Myth.Hernandez-Belmonte et al.Med Sci Sports Exerc.2023.)がありましたので、紹介させていただきます。
この論文では、筆者らは男性38名をフリーウェイト群とマシン群の2群に分け、8週間の筋力トレーニングを実施し、筋力、筋肉量、関節の障害(こわばり、疼痛、機能障害)の3項目の変化を評価しました。トレーニング内容は、2群ともにスクワット、ベンチプレス、ベンチプル、ショルダープレスの4種目でした。その結果、筋力、筋肉量は両群ともに増加しましたが、両群間で差はありませんでした。関節の障害は両群ともに改善しており、こちらも両群間で差はありませんでした。
この結果から、筆者らはフリーウェイト及びマシンを用いた筋肉トレーニングは、関節の障害を増悪させることなく筋力及び筋肉量を増加するために同様に有効であると結論しています。

どうやらフリーウェイトとマシンでトレーニングの効果に差はないようですが、いずれにせよメリットがあるようなので、これからも自分なりにトレーニングをぼちぼち続けていきたいと思います。ただ、この論文でも関節の障害が評価項目になるくらいなので、無理なことをやって体を痛めないように重々注意する必要があると感じました。

医師 堀部 大輔