先日、日本で開催された日本消化器関連学会週間(JDDW)に参加してきました。
これは国内で最も規模の大きい消化器系の学会なのですが、消化器内視鏡の分野ではAI(人工知能)の活用が特に注目されており、AIががんの早期発見や見逃し防止に役立つことがさまざまな研究で紹介されていました。
当院でも、経鼻内視鏡(鼻から挿入する細い内視鏡)にAI支援システムを導入しています。AIが検査中の画像をリアルタイムで解析し、病変の可能性がある部位を示してくれるため、より正確で安心できる診断につながります。
胃がんや食道がんは、早期に見つかれば高い確率で治療可能ですが、初期にはほとんど症状がありません。40歳以上の方、胃もたれや胸やけが続く方、ご家族にがんの方がいる場合は、特に検査をおすすめします。
この機会に、ぜひ一度内視鏡検査をご検討ください。
医師 堀部 大輔