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母乳と虫歯の関係(その2)

上の前歯が生え始める前までは、母乳や離乳食の与え方とお口の清掃にあまり神経質になる必要はありません。しかし前歯が生えてからは、母乳と食物残渣が歯の表面に残らないようお口のケアが必要になります。

上の前歯が生えたら、離乳食後に指に巻いたガーゼや綿棒で歯を清拭します。離乳食後に毎回磨くのが理想ですが、難しいようなら夕食の離乳食後にはしっかり磨き、他のときはお水やお茶を飲ませ、すすぎの効果で洗い流すようにします。

奥歯(第一乳臼歯)が生え始め、噛み潰しができるようになる離乳の完了頃には、様々な食品が食べられるようになります。砂糖を含む食物残渣が歯の表面に残っているところに母乳が加わると、虫歯のリスクはとても高くなります。したがって、この時期を過ぎても母乳を与える場合は、歯の清掃に特に気を配る必要があります。

早い時期からミュータンス菌(虫歯の原因菌)が多くて虫歯になりやすい子もいます。1歳以降に母乳を与えている場合は一度検診をしてもらい、虫歯になりやすくなってないかチェックしてもらうようにしましょう。

歯科医師 伊藤 明雄