寝ているときのイビキは大きくありませんか?もちろん、自分では寝ているときの状態はわからないことが多いのですが、人から指摘されたり、身近な方(やお子さん)が大きなイビキをしている場合には注意が必要です。
子供でも大人でも、大きなイビキがある方は、睡眠時無呼吸(10秒以上の呼吸停止)や低呼吸(酸素不足)を伴っている可能性があります。睡眠時にきちんと呼吸ができていないと、日中の眠気・頭痛・頭重感・だるさなどが生じます。また、集中力低下のため、仕事や勉強に支障がでることがあります。大人では高血圧の一因となることもあり、無治療の場合、将来的に脳血管や心臓の病気にかかる確率が上がるとされています。
症状が疑われる場合、夜間に検査機器を装着していただき(自宅で可能です)、睡眠の状態をモニターします(小さなお子さんでは症状やノドの状態だけで診断することもあります)。睡眠時無呼吸と診断された場合には、その程度や原因に応じて、睡眠時に呼吸をサポートする機器の使用、体重コントロール、鼻やノドの手術、歯に装着するマウスピースの使用、などの中から適した治療が検討されます。
最近では、簡易的に睡眠時のイビキをチェックできるスマートフォンのアプリもあります。症状がご心配な場合は、医療機関でご相談ください。当院では、オーチャード分院の総合内科か、手術も必要そうな場合は本院の耳鼻咽喉科で、睡眠時無呼吸に関する検査・治療を行っております。
医師 千原 康裕