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予防歯科

むし歯も歯周病も、お口の中の細菌が歯の表面や歯と歯茎の境目に付くために起こります。この細菌は、付いてすぐはそんなに悪さはしません。付いて丸1日くらい経って、歯垢を形成し成熟してようやく悪さを始めます。
そこで重要となってくるのがフロスです。残念ながら、歯ブラシだけでは歯と歯の間に付いた細菌をきれいに落とすことはできず、歯と歯の間に付いた細菌をきれいに落とすにはフロスが必要です。
もし「1週間に1回フロスを使っています」と言う人がいたとしたら、それは逆に「1週間に1回しか歯と歯の間を磨いていません」ということを言っているのと同じです。ということは、普段歯ブラシしか使っていない人は、歯と歯の間は全然磨いていないということになります。

むし歯や歯周病を予防するためには、歯磨きを「毎食後すぐに、欠かさずする」ことよりも、「1日以上ばい菌を溜めないように、1日に1回はしっかり時間を作って、歯と歯の間も含めてとことんきれいにする」ことの方が重要なわけです。
最初は面倒でも、ぜひ3日に1回でも、2日に1回でも、歯と歯の間のお掃除をしてみてください。そして定期的なメインテナンスでむし歯や歯周病の予防に努めてください。
大人は半年毎、子どもは3-4カ月毎の定期検診が理想です。

医師 畑 昌子