「レントゲンを撮りましょう」と言われると放射線被爆が心配になる方も多いのではないでしょうか。
日常生活で、自然界から受けている放射線量は年間1.5―2.0ミリシーベルトと言われており、かなり少ない量です。また、飛行機でシンガポールを往復した際の被爆量はおおよそ0.1ミリシーベルトです。放射線による癌や悪性腫瘍の発症は年間100ミリシーベルトあたり0.5%増加するといわれています。
では歯科のレントゲン撮影はどうでしょうか。顎の骨を含む歯全体の撮影で約0.03ミリシーベルト、局部の小さな写真では約0.01ミリシーベルトですので、かなり微量です。ちなみに健康診断で受ける胸のレントゲン撮影の場合は0.05ミリシーベルト程度です。
現在はレントゲンのデジタル化によって被爆量もかなり抑えられていますので、医科、歯科問わず治療に必要なレントゲン撮影は安心して受けていただければと思います。
歯科医師 畑 昌子