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お子さんがオミクロン株に感染した場合の対応方法  

今、流行しているオミクロン株ではデルタ株に比べれば風邪症状の中でも咽頭痛と頭痛が特徴的です。感染性が高くデルタ株に比べると小児の感染が目立ちます。中には高熱が出る子供もいます。高熱時に、熱せん妄といって視線があわなかったり、意味不明なことを言ったりすることがあります。しっかり戻れば安心ですが、続く場合は診察を受けてください。一部の公立病院は現在逼迫しているので、受診前に相談したほうが賢明です。

また、感染を同居人が貰わないようにすること、貰った場合に必要な準備をしておくことも重要です。

5000人にひとりぐらいと稀ですが、回復後数週間で、Multisystem Inflammatory Syndrome in Children(MIS-C)と呼ばれる、川崎病のような全身の炎症が起こることがあります。感染後に倦怠感が続くとか、Brain fogの症状がどうなるかも分かっていないことが多いので、心配なことがあれば相談してください。5歳以上でワクチン完遂していない場合は、faqs-child-vaccination(MOH)にあるように、3か月を目安にワクチン接種して他の変異株に備えましょう。

医師 林 啓一