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紫外線と眼病1

長時間にわたり強い紫外線にさらされると、急性もしくは慢性の紫外線眼障害が生じることがあります。例えば、集中的に紫外線を浴びたときに生じる角膜(黒目)の日焼けが「紫外線角膜炎」ですが、晴れた日にスキーをした後、目の痛みや充血などが起こる「雪目」も含まれます。シンガポールでは、海やプールで太陽光を長時間浴び続けるようなときに注意する必要があります。

また、紫外線を慢性的に浴びることで引き起こされる病気もあり、紫外線の累積量が関係していると報告されています。たとえば、黒目に隣接する白目が黄色っぽくなったり隆起したりする「翼状片」や「瞼裂斑」ですが、屋外で多くの時間を過ごす職業の方は注意が必要です。その他に「白内障」や「加齢黄斑変性症」、最近では紫外線が「ドライアイ」の要因の1つという報告も出ています。

日常生活で浴びる程度の紫外線なら問題ないですが、サッカー、ゴルフ、テニスといった屋外で2―3時間以上行なうスポーツ、海やプールサイドなどで過ごすときはUVカットされたサングラス、帽子、日傘などを活用するのが効果的です。ただし、サングラスはUVカットされた色の薄いアイテムを選ぶと良いというデータもあります。色が濃いサングラスは瞳孔が開いてしまい、紫外線が目の奥まで入りやすくなってしまうからです。日傘は、地面からの反射をカットしやすいように裏地が黒いタイプを選ぶと良いでしょう。

目の紫外線予防には、ヒアルロン酸配合の目薬や人工涙液など、目を潤すタイプの点眼をこまめに使うことが推奨されています。涙液の層を厚くしておけば、紫外線を反射する率が上がるので、直接ダメージを受けにくくなるからです。

太陽光はサーカディアンリズム調整による良質な睡眠、近視進行抑制や子供たちの心身発育に重要なので過度に怖がる必要はありませんが、適度に保護をして目を大切にしていきましょう。

医師 高橋 宏和