お知らせ一覧

2025年3月25日

高血圧基準値の誤解

2024年4月以降、「高血圧の診断基準がゆるくなったのでしょ?」と相談されることがあります。 高血圧症の診断基準は、診察室血圧で「収縮期血圧(上の値)」が140mmHg以上、または「拡張期血圧(下の値)」が90mmHg以上で変更ありません。血圧の診断基準がゆるくなったというのは、どうも誤解のようです […]
2024年12月17日

腹部超音波でよくみる病気「肝血 管腫」

肝血管腫は、腹部超音波検査でよく発見される代表的な良性の肝腫瘍です。 細い血管が無数に絡み合ってできた腫瘍状の塊で、原因は不明です。先天的な要素や女性ホルモンの影響などが考えられています。 肝血管腫と診断された場合は、がんのように短期間に大きくなったり、転移をしたりすることはないので、放置してかまい […]
2024年9月3日

奈良宣言2023

「奈良宣言2023」は、慢性肝臓病克服のため、血液検査のALT値が30を越えていたらかかりつけ医等を受診し、肝臓病の早期発見・早期治療につなげましょうという、日本肝臓学会から国民への発出された宣言です。 かつて肝臓病のなかで頻度が高かったウイルス性肝疾患(特にB型やC型)は治療薬の進歩により減少する […]
2024年5月21日

当院の胃大腸内視鏡 ―眠って行う内視鏡編― 

海外で内視鏡検査を受けるのは勝手がわからず、不安なものです。今回は、当院で行っている鎮静剤で眠っているうちに行う胃カメラや大腸内視鏡検査の当日の流れを紹介します。内視鏡を検討されている方の一助となれば幸いです。 検査当日朝、予約時間の約1時間前にラッフルズホスピタル2階のジャパニーズクリニックに来て […]
2024年2月13日

腹部超音波でよくみる病気「胆のう腺筋腫症(アデノミオマト─シス)」

胆のう腺筋腫症(アデノミオマト─シス)は、胆のうの壁が厚くなる良性の疾患で、健康診断の腹部超音波検査で胆のうポリープ、胆石に次いでよく発見されます。 肥厚した胆のう壁の内部に、ロキタンスキー・アショッフ洞(RAS)と呼ばれる複数の小さい袋状の液体のたまりや小結石がみられることにより診断されます。 ま […]
2023年11月14日

シンガポールで日常よく遭遇する下痢症について

急性下痢症の9割は感染症が原因とされています。日常診療でウイルス(一部のウイルスを除く)や毒素性の細菌性食中毒は通常の検査で同定できないので、今回は当院でよく診断される下痢症の細菌や寄生虫について紹介します。 シンガポールで比較的よく診断されるものとして、下痢原性大腸菌やプレジオモナス菌、エルシニア […]
2023年8月8日

胃食道逆流症(GERD)

内視鏡検査(胃カメラ)をすると、多くの方の食道下端にただれ(びらん)や粘膜の白濁がみられます。これは、胃内容物(胃酸)の食道への逆流により起こり、胃食道逆流症(GERD)と言われます。 胃食道逆流の典型的な症状は胸やけと呑酸(どんさん)ですが、検診で偶然発見される自覚症状がない方も少なくありません。 […]
2023年5月2日

腸内フローラ

2023年1月31日

捨てるうんちで拾う命

大腸がんは年々増え続け、部位別がん死亡数(2021年)でみると、女性の1位、男性の2位となっています。また、男性のおよそ10人に1人、女性はおよそ12人に1人が、一生のうちに大腸がんと診断されており、大変身近な病気です。 大腸がんは、早期にほとんど自覚症状がありません。大きく進行した後でないと自覚症 […]
2022年10月26日

健診でよく発見される胆のうポリ ープ