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クビが腫れた??

頭と胴体をつなぐ首には、重要な血管や神経が通っています。また、首は医学的には頸部(けいぶ)といいますが、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)といった唾液をつくる部分や、甲状腺などホルモンバランスに関わる臓器もあります。こういった頸部にシコリができることがあります。その場合、どうしたらよいのでしょうか?

まずは、何科を受診したらよいのか迷われるかもしれません。わかりにくいのですが、答えは耳鼻咽喉科(じびいんこうか)になります。最近では、耳鼻咽喉科・頭頸部外科と称する医療機関も増えましたが、いわゆる「耳鼻科」は耳・鼻・ノド・頸部が専門です。言い換えれば、クビから上で、脳と眼以外は、耳鼻科の領域になります。

クビが腫れた場合、それがまずは、炎症や感染なのか、それとも腫瘍(しゅよう)といったできものなのかの区別が必要です。結石(けっせき)というカルシウムの塊ができて腫れる場合もありますし、まれには生まれつきにあった小さい袋のような部分が腫れてくるようなことや、首の血管の異常もあります。

鏡を見たり、たまたま触ったときに、アレッ?と首が腫れていることに気づいた場合は、耳鼻咽喉科でご相談ください。

医師 千原 康裕