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つかえ感、胸やけをおこす好酸球性(アレルギー性)食道炎

好酸球性食道炎をご存じでしょうか。胃酸が食道に逆流する逆流性食道炎に似た、胸のつかえ感、胸やけ、飲み込みにくさなどを引き起こします。
好酸球性食道炎は食物などが原因となって食道でアレルギー反応が起こり、慢性炎症が起こることによって食道が障害される病気です。胃酸が食道に逆流する逆流性食道炎とは病態が異なります。

好酸球性食道炎は30~50歳の男性に多い傾向があり、最近の調査では内視鏡検査者の1000人に1人程度に発見されているとされています。当院でも内視鏡検査で好酸球性食道炎らしい所見が偶然あり、組織診断で好酸球多数がみられるといったケースが増えてきました。

現在の診断指針では、組織診断に加え、症状がある場合のみ好酸球性食道炎と診断されます。無症状の場合はまだ好酸球性食道炎にはなっていないということですが、よくお話を聞くと軽度の症状を自覚しており診断される方も少なくありません。

好酸球性食道炎を無治療で放置した場合、十数年で半数の方の食道は炎症で狭くなってしまうとされています。これは、食べられない、食べても吐いてしまうといった原因となります。また、完治させることが難しいため、日本では難病に指定されています。したがって、好酸球性食道炎は早期に診断され,経過観察あるいは適切な治療が行われることが望ましい病気と考えられます。

「つかえ感」、「飲み込みにくさ」、「胸やけ」など症状がある方は、軽い症状でもお気軽に内科(総合診療)にご相談ください。

医師 佐野 智彦