お知らせ一覧

2025年1月7日

歴史上の心療内科患者さん 卑弥呼が崇められた理由

頭が痛いとほんとに辛い。何にもしたくなくなる。 ストレス性の頭痛の人は多い。そして、チョコレートやチーズなどの食品、低気圧、生理周期などが、頭痛を起こすトリガーになることがある。 邪馬台国の卑弥呼が頭痛持ちだったとの説がある。卑弥呼が雨乞いをすれば確実に雨が降ったのは、頭痛によって雨を察知できたから […]
2024年9月24日

発達障害ビジネス

当院にも発達障害の診療や療育を求めて受診される患者さんや保護者さんは多い。また、他院の診断や治療に対するセカンドオピニオンを求めての受診もしばしば承る。たくさんの検査を勧められ、本当に必要なのか?と戸惑っているケースや、科学的根拠に乏しい高額な検査や治療を勧められて悩んでいるケースの相談もある。 残 […]
2024年6月11日

祖母と自閉スペクトラム症

TVでプロレス中継が流れ、ふと、プロレスファンだった祖母のことを思い出した。 祖母は変わった人で、こだわりの強さや融通のきかなさが尋常ではなかった。親戚は皆、そんな祖母を精神病だと言っていたが、現代の診断では自閉スペクトラム症だろう。 東北の田舎のお嬢さまだったらしいが、その頑固さを初婚の相手にあき […]
2024年3月5日

PTSDになりそうな日本の神話―古事記より

日本を造った夫婦の神様の話。 美しいイザナミノミコト(妻)はたくさんの神様を生んだ。が、火の神様(息子)も生んだので、子宮が焼け焦げて亡くなった。苦しんで亡くなった妻の嘔吐物や尿からもたくさんの神様が生まれた。イザナギノミコト(夫)は怒り、息子の首を切り落とした。息子の血や死骸からもたくさんの神様が […]
2023年12月5日

そこに医者はいない

最近、寝ても2時間後に目が覚めてしまう。そこから2時間も3時間も眠れない。すると、昼間ぼおっとしてしんどくなる。何かと忙しく、ストレス性の不眠だろう。 日本にいた頃はもっと忙しかった。昼食は夕方に食べるものだったし、当直医がいても、自分たちも真夜中まで働いていた。でも、不眠だったことはない。当時に比 […]
2023年9月5日

ソフトクリームが嫌い―味覚嫌悪学習(嘔吐恐怖症の人は読まない方がよい内容です) 

私は子供の頃から車酔いがひどい。小学生の時、外出先で大好きなソフトクリーム食べた帰り、父親の運転する車の中で全部吐いてしまった。以後、ソフトクリームが嫌いになり、40歳を過ぎるまで食べなかった。 食べ物と不快な経験が結びつくことで、その食べ物が嫌いになる現象を味覚嫌悪学習と呼ぶ。危険を予測する脳の防 […]
2023年5月30日

KABEDON(壁ド ン)も、世界で通用する日本語に?

KAWAII(可愛い)、OTAKU(オタク)、NEMAWASHI(根回し)などなど、色々な日本語がそのまま海外でも通用している。最近ネットを見ていると、KABEDON(壁ドン)もすでに世界で通用しているようだ。隣人にうるさいと壁をドンとたたかれるほうでなく、少女漫画から火が付いた、あの胸キュンのほう […]
2023年2月28日

70年前の不登校

昭和30年代も不登校が大きく注目された時代だった。その頃は、親の貧困や無理解・無関心、本人の病気・障害、非行などが不登校の原因の多くを占めていたという。 しかし、一方、まじめで成績も悪くない、別にいじめられているわけでもない、しかも本人は学校に行きたい/行かなければと思っているのに、なぜか学校に行け […]
2022年11月22日

「人の上言ふを腹立つ人こそ、いとわりけれ」やっぱり悪口が好き!(枕草子より)

ご存知、清少納言様は、人の悪口は楽しくってやめられないわ-と、人気宮廷ブログにそうつぶやいている。 「人の上言ふを腹立つ人こそ、いとわりけれ」-そして、悪口を言う人に腹を立てている人に対しては、いい人ぶっててわけわかんないと、ムカついてもいる。 おしまいには、親しい人の場合はかわいそうだから我慢して […]
2022年8月23日

自意識過剰―スポットライト効果