医師コラム

2017年8月8日

足白癬(水虫)

いわゆる「足の水虫」のことを「足白癬(あしはくせん)」といいます。原因菌である白癬菌は、皮膚の角質にあるケラチンと呼ばれるタンパク質を栄養源としているカビ(真菌)です。 足白癬には、趾間型・小水疱型・角質増殖型の3種類があります。趾間型足白癬は、足趾の間の皮膚が剥けたり白くふやけたりします。小水疱型 […]
2017年8月1日

ヒアリで話題のアナフィラキシー 納豆とマリンスポーツ

ヒアリ(ファイヤーアント)に刺されると酷いアレルギー反応・アナフィラキシーが起こることがあり、その被害が大きく報道されています。米国で年に100名ほど死亡しているという話がありますが、これはハチなどを含むデータのようで、実際にヒアリでアナフィラキシーを起こす人はそこまでは多くないようです。よく分から […]
2017年7月25日

ピント調節

本やスマホをみるときにピントが合うまで時間がかかったり、手元から離して見るようになったりしませんか?40代にさしかかると、もともと眼が健康で眼鏡要らずだった方も自覚することがあると思います。これがエイジングに伴う調節力の低下、「老眼(シニアアイ)」です。 眼の筋肉は、遠く(無限遠)を見ている時がリラ […]
2017年7月18日

狂犬病

「2017年7月5日、マレーシアのボルネオ島で農村地域に住む3名が狂犬病に感染し6歳と4歳のきょうだいが死亡した」という悲しいニュースがありました。 狂犬病は、発症するとほぼ100%死亡します。狂犬病は狂犬病ウイルスに感染したイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてでき […]
2017年7月11日

エナメル質は歯の鎧

歯は硬いので、大抵の食べ物を噛み切ったり、粉々にできます。ではなぜ歯は硬いのでしょう?歯の本体は実は内部の象牙質が大部分を占めています。この象牙質は意外と柔らかいのです。それを守っているのが歯のエナメル質です。このエナメル質は歯の硬い鎧であり、いろいろな物や刺激から象牙質をしっかり守ってくれています […]
2017年7月4日

熱さまし(解熱剤)の上手な使い方

生まれたばかりの赤ちゃんは、母親からもらった病原体に対する抗体の貯金があるためほとんど熱を出しません。しかし、貯金がなくなってくる半年を過ぎると風邪をひいて発熱する機会は増えてゆき、小学校に入る頃までは人生でも最も熱を出す時期といってよいでしょう。今回は、小児の熱にどのように対応したらよいかについて […]
2017年6月27日

溶連菌感染症

幼稚園や小学校でときどき流行する病気のひとつに、溶連菌(ようれんきん)感染症があります。子供だけではなく、大人でも発症します。典型的には、高熱とともにノドや扁桃腺が腫れて、強い痛みが出ます。今回は、この溶連菌の特徴についてお話ししたいと思います。 溶連菌には多くの種類があり、その中で特に問題となるの […]
2017年6月20日

アキレス腱断裂

アキレス腱は、ダッシュやジャンプなどの急激な動作でふくらはぎの筋肉が収縮した時や、着地などで急に筋肉が伸ばされた時に断裂します。30代から50代のスポーツを行う方が多く受傷され、受傷機転はバレーボール、テニス、バドミントン、ソフトボール、サッカーなどが多い印象です。 受傷時にはアキレス腱が切れたとい […]
2017年6月13日

不妊治療3 体外受精

前回より体外受精についてお話しています。 今回は体外受精を行う時期について少しお話します。体外受精というと不妊治療では『最後の砦』というイメージがあり最終手段として取っておくケースや、奇形児や染色体異常児の確立が上がるのではと心配してなかなか体外受精に踏み切れないケースによく遭遇します。お気持ちは大 […]
2017年6月6日

アタマジラミ

学校や幼稚園に通うお子さん達の間でアタマジラミが流行することがあります。シラミには主にアタマジラミ・コロモジラミ・ケジラミなどの種類がありますが、頭部に寄生するのはヒトジラミ科のアタマジラミです。 頭髪に白い卵を産みつけて寄生し、頭皮から吸血する血液を栄養源として成長します。成虫の大きさは2~4mm […]