医師コラム

2024年7月22日

歯科と漢方

歯科治療でも漢方を処方することがあります。 葛根湯(かっこんとう)と聞くと初期の風邪に服用するイメージがありますが、実は葛根湯は顎関節症にも効く漢方なのです。葛根湯の他にも顎関節症に効く漢方に、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)があります。葛根湯が長期で処方されるのに対し、芍薬甘草湯は即効性がある […]
2024年7月16日

薬の塗り方

皮膚科では、外用薬を処方することがとても多いです。実際はそのおくすりはどのように塗ればよいのでしょうか。 1.単純塗布 病変部に直接塗る方法で、最も一般的な使用方法です。 FTU(Finger Tip Unit)という単位を用いることが多いです。口径5mmのチューブに入った軟膏を、人差し指の第一関節 […]
2024年7月9日

【最新検査】PCRパネル検査は、一度の検査で複数の感染症を調べられます!

気になるあの症状、もしかしたら複数の感染症が原因かもしれません。 従来の検査では、一度に一つ二つの感染症しか調べることができませんでしたが、PCRパネル検査なら、一度の検査で20種類ほどの感染症を同時に調べることができます。 発熱が長引いて診断がつかない時にPCRパネル検査を実施すると、マイコプラズ […]
2024年7月2日

学校健診を考える1「学校健診の意義、胸部聴診」

今年度に入ってから6月下旬までの間に、日本の学校健診に関するニュースがいくつか報道されました。 ・北九州市で複数の生徒が「陰部を触られた」と訴えた ・群馬県みなかみ町で複数の生徒が「下着を引っ張られて下半身を見られた」と訴えた ・横浜市で生徒を上半身裸にさせて学校健診を行い、一部の保護者がそれを問題 […]
2024年6月25日

レッドライト

皆さんこんにちは。前回はブルーライトのお話をしましたが、本日の話題は近年の眼科トピックの中で最も注目されております「レッドライトによる近視進行抑制治療」についてです。 レッドライト治療法は、2014年に中国で発見され、その後研究が進められました。そして、2021年にアメリカの眼科学会雑誌にレッドライ […]
2024年6月18日

扁桃炎と花粉症とわたし

私は、扁桃炎と花粉症に幼少時から苦しめられてきました。いずれも耳鼻咽喉科でよく遭遇する疾患です。42歳になった今、当時を回想しながら、治療への啓蒙活動をさせていただきます。 扁桃炎は、物心がついた頃から30歳で手術をするまで、年に数回の頻度で、激しい咽頭痛と39―40度の発熱を繰り返していました。誕 […]
2024年6月11日

祖母と自閉スペクトラム症

TVでプロレス中継が流れ、ふと、プロレスファンだった祖母のことを思い出した。 祖母は変わった人で、こだわりの強さや融通のきかなさが尋常ではなかった。親戚は皆、そんな祖母を精神病だと言っていたが、現代の診断では自閉スペクトラム症だろう。 東北の田舎のお嬢さまだったらしいが、その頑固さを初婚の相手にあき […]
2024年6月4日

紅麹に考える1

今回は、昨今マスコミをにぎわしている紅麹騒動に関連して、私が常々感じている過度な自然志向について述べてみたいと思います。 突然ですが、自然の素材をつかった黒砂糖と精製した白砂糖、どちらを赤ちゃんに使いたいですか? 天然の黒砂糖には土壌中のボツリヌス菌が紛れ込んでおり、手足や呼吸筋が麻痺して死亡するこ […]
2024年5月28日

どこの歯の痛みか分かりにくいのはナゼ?

歯が痛い時は口全体に痛みが広がり、どの歯が痛いのかわからなくなる時があります。どちらかというと前歯はどの歯が痛いか分かりやすいのですが、奥になるに従い分かりづらくなります。例えば下の奥歯にむし歯があって痛みの原因となっていても、上の奥歯が痛いと錯覚を起こすことも珍しくありません。 この原因は顔面の知 […]
2024年5月21日

当院の胃大腸内視鏡 ―眠って行う内視鏡編― 

海外で内視鏡検査を受けるのは勝手がわからず、不安なものです。今回は、当院で行っている鎮静剤で眠っているうちに行う胃カメラや大腸内視鏡検査の当日の流れを紹介します。内視鏡を検討されている方の一助となれば幸いです。 検査当日朝、予約時間の約1時間前にラッフルズホスピタル2階のジャパニーズクリニックに来て […]